権力と奴隷社会の中で搾取され続けた黒人の都市,社会構造その名もバビロン。
ラスタファリズムの思想の元,ラスタマン(ナッティドレッド)としてバビロンと戦い続けた彼。
ラスタファリズムとは、400年もの間、物として扱われてきたジャマイカ人が
マーカス・カーヴェイが唱えたルーツに戻るアフリカ回帰を目的とした宗教で、
エチオピア皇帝ハイレ・セラシエを神(Jah)とあがめ、Jahの旗の下、物質主義
の否定や菜食主義,そしてザイオン(アフリカ)回帰唱えている。
ドレッドヘアや赤,黄,緑のラスタカラーもこの宗教の象徴であり、シンボルカラー
である。
彼らは、宗教集会で、祈りやガンジャ(マリファナ)の吸引をし、音楽を楽しみ
踊っており、その重要な儀式こそがナイアビンギであり、ラスタ特有の音楽である。
今日は、そんな彼ボブマーレーの命日です。
ボブは、1981年の今日享年36歳という若さでこの世を去った。
俺は、彼の音楽というか生き様にかなり影響を受けた。
このBlogのTitleもボブの曲から頂戴させてもらっている。
よく、宇多田ヒカルの曲から??とも聞かれるのだが...(苦笑)
まぁ嫌いじゃないからいいですケド...(笑)
死の原因になったのが、アルバムエクソダス発表後のTour直前に足を怪我
してしまう。
ヨーロッパツアーはこなすものの、結局アメリカツアーはキャンセルへ
足の膿にはガン細胞があったのだ。
結局、このガンが転移してしまうことになってしまうのだが...
そんな彼の事実上遺作である「UPRISING」では、癌との闘いの中にも
かかわらず、Positive Vibrationに満ち溢れている。
特に、最後のAcoustic Song「Redemption Song」の
「Freedom」
というmessageと何の飾りも無いアコースティックサウンドに胸が熱くなり、
わしづかみにされる想いにさせられてしまう。
結局、ボブはこのアルバム発表後、命を落としてしまうことに...
死後に発表された音源「I Know」を聞くと胸が詰まってしまう。
それは、死という恐怖さえも受け止めて、それでも戦い続けているかの
ようなボブの生き様にだ。
悟りの境地とでもいったらいいのか...
ラスタの宗教には、ネイティヴアメリカンの宗教同様、死は存在しない。
彼等達は、死を自然の成り行きと捉え、肉体は、母なる大地に帰り、魂は
来世に生まれ変わると考えられてる。
だから死(終わり)はなく、ただ暮らす生活だけが違うだけなのだ。
きっとボブも新しい旅に出たのだろう。
ボブは、この音楽についてこう語っている
「レゲエは踊るために生まれてきた音楽であり、人々の為の音楽なんだ。
人々の内面に訴えるものなのさ!!」と...
そこには、どこかのレコード会社の戦略かなんかは、知らへんけど、
「レゲエ=夏」という訳のわかならい図式が定着している中では絶対
見えてこないmessageやsoulが存在しているんです。
合掌 PEACE
そんなmessageやsoulをまたここで紹介させて頂きます!!
そういう私もその昔、レゲエは、夏の音楽と思ってました。(大汗)