1960年〜1970年にかけて世界は、激しく動き、混沌とした時代を迎えていた。
ケネディー大統領暗殺,アメリカのベトナム戦争介入本格化による反戦運動,
フランスでの5月革命,人種間差別によるマーチン・ルーサーキング牧師を指導者とする公民権運動,マーチン・ルーサー・キング牧師,マルコムX暗殺,黒人の暴徒激化等激しく動いていた。
音楽界でも、スライのようなロックとファンクの融合したアシッド・サウンド、ジミやデッド,ドアーズ,ビートルズ,クリーム,ジャニス,クイックシルバー・メッセンジャー・サービスを中心としたサイケデリック・ロックも生まれる。そしてこれ以外にも色々なBANDが世に輩出され、メッセージ色の強い素晴らしい音楽も残されていく。
この特異な時代にウッドストック(ラブ&ピース)を象徴としたヒッピー・ムーブメントやフラワームーブメントの盛り上がりも起こり、セックス・ドラッグ&ロックンロールが、闘争を繰り広げる若者たちの中に浸透、彼らは、肉体,精神的解放を望み、精神世界への感心が高まっていく事になっていく。インド思想やサイケデリックLSDへの関心の高まり、そして魔術が復活されていくのは必然的だった。
その魔術が、60年代後期、20世紀最後の魔術師と呼ばれたアレイスター・クロウリーらの影響による黒魔術ブームである。
黒魔術とは、自己欲望を満たすために行われる魔術のことで、悪魔の力を借りて相手を呪う術のことである。(なんとも恐ろしい...笑)
ビートルズのサージェントのアルバムにも晩年の彼が登場している。
一番左端の上の人がそうです。
オジー・オズボーンのランディ在籍時の名曲「ミスター・クロウリー」のモチーフになった事でも知られてますが...
ZEPのジミー・ペイジやSTONESのミック・ジャガーやキース・リチャーズそしてグラム・パーソンズ(勿論キースの影響だが...)マーク・ボランもオカルト的な黒魔術へ傾倒接近していく。
中でも、ペイジは、魔術に関してものすごい造詣の持ち主で、クロウリーが住んでいたスコットランドの館を購入し、住んでいた程です。
グラム・パーソンズは、キースとの交友により、黒魔術に興味をもち、彼は、彼の意思で、砂漠で魔術的に葬られました。
音楽界以外にも、アングラ映画監督のケネス・アンガーはクロウリーに傾倒し、自身の短編映画で、クロウリー哲学を映像的に表現しようと試みました。
ケネス・アンガーは、ペイジや、ミックとの黒魔術の事をトニー・サンチェスの
「UP AND DOWN WITH THE ROLLING STONES」に記されている。
Tony Sanchez /
Up and Down with the Rolling Stones (1996)
彼等の精神面での影響は上記の通り、それ以外にも、楽曲や,ファッション,詩の中で垣間見る事が出来ます。
その事により、彼等の周りの不幸な事件が何かと黒魔術と関係があるのでは??と、とりだたされる事も...もちろん否定はしてますが...
本日は、オカルト的な話題を...
参考まで言っておきますと、ロックにLINKしてくる宗教,精神論が好きなだけで、
私は、全くの無宗教家ですので...(笑)