いやぁ〜思った以上に悩みましたヨ...(笑)
2007ベスト・アルバム。
思ってた以上にいいアルバムが多いのか?
頭一つ出てこないから、決め手がないのか??(笑)
いやいやそんな事はない!
私的には、聴けば聴きこむ程に味のアルバムなんで、今後もず〜っと聴き続ける
だろうアルバムばかりです。
正直、最近聴き始めたばかりのまだ聴きこめてないやつは、除外して(笑)苦渋
の選択でチョイスしました。
見てもらったら、分かると思いますが、やっぱり「Roots」がキーワードです。(笑)
今年一年は、結構意識して聞いたせいもあってか、改めてアメリカという国の音に
対する奇妙さや楽しさを、実感させてもらいました。
といっても、私のウロウロしてる所なんてまだまだ水面で遊んでるような感じと
思ってますが...
ゆっくり時間かけて、掘っていきたいとも思う訳です。(笑)
では、2007年私的Bestでございます。
すいません。時間なくなったんで、まとめてエントリーさせて頂きます。
まずは、この人。
Mark Olson /
The Salvation Blues (2007)
いやぁ〜 本当に待ってました。
Mark Olsonのアルバム。
今回は、なんちゅうてもGary Lourisの名がクレジットにあるんですから...
泣けました。
どうして、この人のメロディーは、私の琴線を揺さぶらされてしまうのでしょうか?
本当に本当に素晴らしいメロディーとハーモニーです。
GaryともTourしてるようで、そのGaryも新しいアルバムが出るようで楽しみで
ならないとこです。
Wilco /
Sky Blue Sky (2007)
今年は、Golden SmogやSon Voltの新譜も出たりと、嬉しい限りでした。
だけど、やっぱりWilcoには、相当やられてしまいました。
いつも、いい意味で裏切りまくってくれるほんま曲者ですわ。
Jeff Tweedyという人は...(笑)
今回のアルバムはどうくるのか?と思っていましたが...
意外や意外、めっちゃシンプルでストレート。
やっぱ、Jeff Tweedyはええ曲書きはりますわ〜
こういう作りになると、つくづく痛感させられます。
1曲目の「Either Way」の歌詞とメランコリックなメロディーに絶妙なタイミングで
入ってくるストリングスとギターソロがこのジャケットを象徴しておりますね!
素晴らしい!!
Sterling Harrison /
South of the Snooty Fox (2007)
今年の収穫の一つ、Mark Olsonのアルバムで知った
Hacktone Record
というレーベルの存在。
このレーベルめっちゃええアルバム出してるんですよね。
Sterling Harrisonもこのレーベルを通して知りました。
ソウル関連でいうとMavis StapleやBettye LaVetteといった大御所もとても
素敵でパンチのあるアルバム出してましたが、私はコレをチョイスしやした。
完全ノーマークやったSterling Harrisonというお人。
残念乍らもぅお亡くなりになられてるようですが、(合掌)このアルバムの
クオリティーは、正直凄いです。
思わず反ってまいそうなぐらい、めちゃめちゃかっちょえーんですわ。
最後の隠しトラックこと「Hidden Track」での、Deepなサザン・ソウルで
完全昇天ダメ押しですがな...(汗)
こんな人がいたなんてね〜
いやはや...
ちなみにこのレーベルでは、あの
Arthur Alexanderの遺作やTXのartist達、
Guy Clark,Townes Van Zandtが出演している(幻の映画だそう)
Heartworn Highwaysというサントラと
The Last Town Chorus
というアルバムをココで知って購入したんですが、どれもいいアルバムでした。
特にThe Last Town Chorusの強烈な個性には、Bestアルバムにチョイスしても
いいぐらいに、はまっちゃいましたね。(笑)
Subdudes /
Street Symphony (2007)
もはや、私の中では、サブデューズという名前だけで買っても、損はしないバンド
になっております。(笑)
去年に続き今年もいい音を届けてくれました。
もぅ彼らの音と接する時は、自然と顔がニヤけちゃいますから...
素晴らしい音が、テンコ盛りですわ〜
絶品のハーモニーに楽しい楽器に包まれるとただ笑うしかありまへん。
絶妙なバランスなんですよね!
楽器もハーモニーも...
このBandは、一度は観とかんとあきまへんな!
なんでも、物事バランスが大事!!なんです。(笑)
「No Man」での、昇りつめてく感じが、私にはもぅたまらなくて...(笑)
Lucinda Williams /
West (2007)
もぅこの人に関しては、何も言う事無いですね!(笑)
とりあえず、聴け!って感じで...
54歳にて更に力強く加速して、走り続けるロッカーですな。
このアルバム深いです。とっても...
聞き込む程に、体の奥の何かが、揺さぶられる感じがします。
そんな音を出す彼女には、脱帽ですわ。(笑)
バック・バンドの演奏も実に深いですなぁ〜
Mark Olsonのとこでも書いたGary Lourisもバックにいてはります。
彼女の作品は、音も素晴らしいんやケド、視覚でも楽しまさせてくれる。
ジャケットのアートワークも毎度の事乍ら、実に素晴らしい!
中ジャケのこの写真も、彼女のような力強さを感じずには、いられないのだ!!
そして、アナログ用に曲を配置してくれてる配慮も、いつもながら憎い。(笑)
Ryan Adams & The Cardinals /
Easy Tiger (2007)
Ryan AdamsにLucinda Williamsの匂いを感じるのは、私だけだろうか?
透明感と伸びのあるケド、どこか影があるような感じ...
一際、体の中に入ってくると、抉られるような感覚...
すごく同じ匂いを感じてしまう。
Ryan Adamsの新作にもLucindaと同じ深さと優しさ(暖かさ)を感じずには
いられない。
聴き込めば、聴きこむ程に、彼の作品の中へズルズルと惹きづられてく感じ
といいましょうか? それが快感とも言えるんですケドね。(笑)
それにしてもこの男の創作意欲というかバイタリティには、頭が下がる。
昨年は、お約束の3作品に今年も、Willie Nelsonのproduceに
ここ最近では、ミニ・アルバムまで、発表しているからビックリだ。
そのミニ・アルバムでは、norah Jonesと共演、そして驚きだったのが、
Jerry Cantrell(Alice In Chains)の曲を取り上げていた事だ。
このAlice In Chainsこそ、陰鬱とダークさを放つ、シアトルの唯一無比の
かっちょえー私も大好きなBandでして、何かしらRyanと重なる点を感じてしまう
のと同時に「やるな!」と...
Phil Leshとの活動やら、今や目を離せない存在なのだ。
Everybody Knows:P.V.
バックの電飾といい、ほんまかっちょえー!プロモ。
Neal Neal Casalもかっちょえーですな!
David Letterman Showから
Two
Everybody Knows
ギターめっちゃエエ音してまんな! 生で観てみたいもんです。
Tシャツは、Misfits!!流石は、ライアン。(笑)
Ry Cooder /
My Name Is Buddy (2007)
いやぁ〜これも素晴らしいアルバムです。
赤猫バディが、古き良きアメリカを放浪する旅物語「My Name Is Buddy」。
そこには、物語を通してライのメッセージが隠されてます。
ブックレット仕立てのとても楽しいアルバム。
中の絵もとっても素敵ですね。
参加メンバー、ピート&マイク・シガー兄弟にチーフタンズのパディ・モローニ
先日紹介しましたクラレンス・ホワイトの兄でもある、ケンタッキー・カーネルズ
のローランド・ホワイトにフラーコ・ヒメネスやライ・クーダーとも御馴染みの
メンバーで奏でる音は、とても素朴でいいですよね!
目と耳で楽しめるライ・クーダーのアルバムも、文句なしのチョイスです!
Levon Helm /
Dirt Farmer (2007)
最近は、サポートとしてのクレジットが多かったリヴォン・ヘルムが、前回の
アルバムからどのくらいたっただろうか?病魔とも闘い、とっても素晴らしい
ソロ・アルバムを久々に届けてくれた。
70歳手前を迎え、彼の原点を見つめ直すかのような、内容になっている。
タイトルからみてもジャケットの写真は、彼の故郷であるヘレナの綿畑だろうか?
セピア色で写るリヴォンが、昔を思い出すかのように、物思いに耽る姿が印象的だ。
彼が幼い時、慣れ親しんだトラディショナルやマウンテン・ソングを中心に
スティーヴ・アール(彼もまた最近とても味わい深いアルバムを出してましたね。)
やバディ&ジュリー・ミラー,カーター・ファミリー,J.B.ルノアーやオラベルの
バイロン・アイザックにジェシージェイムスで、アルバート・リーやジェシ・エド・
デイヴィスをバックに共演してた、ポール・ケネアリーの曲を取り上げ、バック
には娘でオラベルのエイミー・ヘルムとラリー・キャンベル
アコースティックでとても暖かい音を奏でてるんですよね〜
いやぁ〜泣けてきます。
Martha Scanlan /
The West Was Burning (2007)
アパラチアン・シンガー、マーサ・スキャンランの新作は、リヴォン・ヘルム,
オラベルからは、エイミー・ヘルム,グレン・パチャ、Produceには、オールド
タイム・ミュージックの巨匠で、アパラチアン映画「コールド・マウンテン」
にも深くかかわっていた、ダーク・パウエルを迎えNYは、Woodstockの
リヴォン・ヘルムのスタジオにてRECされたアルバム。
このマーサも実は、「コールド・マウンテン」の音楽にリールタイム・トラヴェ
ラーズとして参加してたりもする。
こう書いたら、きっと想像は着くかと思われますが、(笑)どことなくする源流の
肌触りと、オーガニックでアコースティックな響きが、たまらなくエエんですわ。
彼女の声を耳にしてると、とても心が洗われる感じがするんですよね!
DylanのカバーもGood!!
Uncle Earl /
Waterloo, Tennessee (2007)
アパラチアン・ストリングスバンド事、アンクル・アールのアルバムもとっても
素晴らしかった。
このアコースティックの手触り感とストリングスの疾走感が、たまらんです。
彼女等も伝統音楽トラッドを礎としてるバンドでして、多くのトラッディショナル
を取り上げてます。
トラッドの他には、トラッド・フォークシンガーのオラベル・リード(さっきから
頻繁に出てきているオラベルというリヴォンの娘のバンド名は、ココから取られてる
ようです。)やアメリカン・ミュージックの源流でもある、カーター・ファミリー
(リヴォンの新作でも取りあげられてましたね。)やディラン等もこのアルバムで
取り上げてます。
何を隠そうここで取り上げてる、ディランの「Wallflower」という曲は、先日紹介
したダグ・サームの盤でも取り上げてたというかディランが、ダグ・サームにプレ
ゼントしてた素敵な曲です。
アンクル・アールが奏でるそれは、ストリングスとハーモニーが絶品なんです。
いいカバーですね!
そしてプロデュースは、先日再結成果たしたZEPのジョン・ポール・ジョーンズなん
ですわ〜
一瞬えっ??と思う方も多いかもしれませんが、REMのルーツなアルバムでもストリ
ング・アレンジしてるのを見ると、頷けたりもする所です。(笑)
Tracy Nelson /
You'll Never Be a Stranger at My Door (2007)
ボビー・チャールズの奥方でもあるトレイシー・ネルソン。
(今も奥方かどうかは、知りませんが...笑)
マザー・アースの頃の端整な容姿は、どこへやら...?(爆)
けどですね〜やってる音楽は、最強にかっちょえーですね!
ちょっち前では、ニューオリンズでマーシャ・ボールやアーマ・トーマスとも
組んで、これまたいい音を出してたし、ソロでもマイペースで、凄く素晴らしい
作品を届けてくれてます。
その活動ぶりは、私的に、マリア・マルダーと結構かぶったりするのですが...
容姿も含めて...(爆)
彼女の本作も、ゲストにガイ・クラークを迎えて、ルーツを感じるアコースティック
サウンドで、実に楽しいんですわ。
いいペースで仕事してはりますよね!この人も。
June Yamagishi & Shinji Shiotsugu
/
TOGETHER AGAIN~Blues in New Orleans (2007)
〆は、やっぱり!コレしかないです!!
ガツン!!といかさせて頂きます。
日本を代表する山岸潤史と塩次伸二によるブルース・ファンク・アルバム!
今やもう、ニューオリンズを代表する山岸潤史とニューオリンズ・のミュージシャン
が塩次伸二をニューオリンズに招いてREC作品。
ハード・ドライヴィンするブルースから腰にくるファンクまで、怒涛のナンバーに
撃沈です。ハイ。
日本人でもこんなん演る人おるんや〜って...嬉しくもあります。
数年前、ウエスト・ロードの再結成Liveを観たんやケド、その時の事を思い出して
しまいそうですわ〜。
そぅいや、塩次さんのLiveも、もぅ今は無きネスト・サルーンで観たきりやなぁ〜。
また観たいですな。
本間凄いんですよね... あの一音にかける情熱というか重み...
以上でございました。
皆様、良いお年を!!