なんでも合理化されていく世の中と、お金で買える物質的な豊かさから、心の豊かさへと、Georgeの価値観がシフトする中、制作された「Living In The Material World」 本当にGeorgeらしい、ユーモアとウィットに富んだ、時にその皮肉を挟みながら(笑)今までの呪縛を、一つずつ解放していくかのような曲達が、本当に素晴らしいですね!
一曲目から、その神に対しての思いと平和への祈りを歌う「Give Me Love」 そのピースフルな角の取れた、いかにもGeorgeらしい優しい曲調と、スライド・ラインに思わず頬が緩みっ放し。
バングラデシュにも参加したJesse Ed Davisも取り上げた、「Sue Me,Sue You Blues」BeatlesのゴタゴタをGeorgeのユーモアというスパイスで調理した曲でもありますが、Jesse Ed Davis盤と聴き比べるのも楽しいです♪
そして、このアルバムのコンセプトでもあるテーマ、物質主義から精神主義への移行を歌った「Living In The Material World」に「The Light That Has Lighted The World」。「Living In The Material World」の中での、コントラストが、おもろいっすよね! 精神主義の所ではシタール,タブラで、インドの世界が見え隠れします。
そして、朴訥な雰囲気の中で淡々と歌う「Be Here Now」この曲も後でジワリジワリと込み上げてくるモンを感じずにはいられん!名曲ですな。
こちらは、Ramm Dass & Lama Foundation著の「Be Hear Now」 Georgeもこの世界にどっぷりとハマっていった、1971年に書かれた古い本ですが、当時の文化含め、インド・スピリチュアル、メキシコ・サイケデリック・マッシュルーム、スピリチュアルの解放をヨガとドラッグの側面から綴った、とってもおもろい本、バイブルですヨ。
そのTeresaが、最後に取り上げてる曲は、Resentmentsの「I Do My Drinkin' On The Weekend」(勿論!Stephen Bruton作)でして、テキサス・トーンのギターに転がるピアノが絡みまくり、要所要所で入ってくるホーンが、ビシッ!と曲をタイトに引き締める、ローリング・ロールな(笑)転がりまくるサイコーな、ロッケンローなんですわ♪これがまた原曲共にサイコーのサイコー!なんですわ(爆)
いやぁー これは、本当に素晴らしい!アルバム!!
Teresa James & the Rhythm Tramps / The Bottom Line (2007)
どの曲も素晴らしいけど、のっけからフル・モード「Get What You Reserve」曲の流れと、後半戦のDerekの切れ具合が素晴らしい「Key To The Highway」長尺の「Afro Blue」に、「Rastaman Chant」でのインプロヴィゼーションは、dTbならでは!の醍醐味でんな。